「中音はいい感じなのに外音が思った音にならない...」
なんてことありませんか?
機材が悪かったから、PAエンジニアが下手くそだったから...
本当にそれで解決する場合もありますが、そうでない場合は人や物のせいにしていても問題は解決しません。
PAエンジニアの音の感じ方とプレイヤーの音の感じ方には差があります。
今回はPAとしての経験も踏まえて、ベースの音作りについて考えていきます。
1. ベーシストとPAの関係
音作りの話の前にPAとベーシストの関係を抑えておかなければなりません。
PAエンジニアはどのようにベースの音を収音するのでしょうか?
収音方法にルールがあるわけではありませんが、よく見かける3つの方法を紹介します。
1-1. PAを通さない
まず最初はPAに音を送らず、アンプからの音がそのまま出てくるパターンです。
小さなジャズバーなどでよく見かけますね。
この場合アンプの音がフロアにそのまま届くので、中音できれいに響かせるよりもフロアでどう響くかということに着目しなければいけません。
1-2. ラインのみ
つぎにDIからのラインの音だけをPAに送る方法です。
中音がどれくらい外に漏れるかに着目します。
メインのスピーカーからはラインの音しか出ないので、混ざったときにどんな音になるのかを考えながら音を作ります。
また、ステージとPAブースが離れている場合はPAエンジニアはベースの音を直接モニタリングできませんから、音や言葉で意志表示することも大切でしょう。
1-3. ラインとアンプ
最後にアンプに立てたマイクとDIのラインの音を混ぜるパターンです。
アンプの音とラインの音を両方をPAエンジニアと共有するので、コミュニケーションはかなりとりやすくなります。
どんなバランスで混ぜるかはミキサーで細かく調整できるので、一番融通が利きます。
2. まとめ
PAエンジニアがどんな環境で何をしているのかを知ることがコミュニケーションの第一歩になります。
次回はPAエンジニアがどのようなことを考えて仕事をしているのかを踏まえながら、具体的にできることを考えていきましょう。
3. レッスン・お仕事の依頼
東京 池袋にてベースのレッスンを行っています。
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